街を出たのはどのくらい前だろう
雨の降り方からみてもう2時間は経ってると思うんだ
大丈夫?疲れていないかい
そう聞いても君は笑顔で首を横に降る
手がさっきよりも冷たい
傘をさしながら走るなんてやっぱり少しキツいのだろう
車でもあったら良かったね
そういうと君が雨にかき消されることのない声で応える
「大丈夫、雨が隠してくれるから。それに、君もいるから」
雨で黒髪も服もぬらして君が微笑む
傘から伝落ちた雫が頬を伝っているけれど
それは涙じゃないんだろうか。
いや、涙だとしてもきっとそれは嬉しいから。
夜が明けたら、やむだろうか
「そうね。天気予報を見ていられなかったから」
君が天気予報をちゃんと見るとも思えないよ僕は
「失礼な人ね」
悪態をついて、少し笑う
そうして黙ってまた走り出す。
雨に濡れようか
雨に街が沈んでしまいますように
僕と彼女も雨に沈んでしまいますように
そうして、誰にもばれず
声も雨にかき消されて誰の耳にも届かぬように
二人残して、全部雨が
持っていけばいいのに
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こいつらは何から逃げてんだろ。
多分モラルとか価値観とか親とか現実だと思います。
ついでに昨日寝たのが一時なのでバカクソ眠いです。
2012.09.19 朝の車内から
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